IWCシャフハウゼン

IWCシャフハウゼン
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4,500万年のムーンフェイズ精度を誇る IWCシャフハウゼンの ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー

「1980年代にクルト・クラウスが伝説の永久カレンダーを開発して以来、IWCシャフハウゼンはデザインの点でも使い勝手の点でも独創的で効率のよい機械式カレンダーに関する独自の専門知識を蓄積してきました。新しいポルトギー ゼ・エターナル・カレンダーは、かつてないほど冒険を進め、永遠の限界に迫っています。このIWC初の世紀永久カレンダーは、グレゴリオ暦の複雑な閏年の例外の規則を自動的に考慮に入れ、400年間に3回、閏年をスキップします。 この技術的驚異に加え、たえず限界に挑戦する時計技師の精神を受け継ぎ、4,500万年後に1日しか狂わないムーンフェイズ表示も組み込みました」と、

Chris Grainger-Herr, CEO of IWC Schaffhausen

4世紀間に3回だけ閏年を スキップする400年歯車

ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーは、従来の永久カレンダーと同じモジュール式の同期されたデザインをベースとしています。どの表示も、リューズを使って進めることができます。ただし、通常の永久カレンダーが4年サイクルでプログラミングされているのに対し、ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーには、もうひとつ機構が追加されています。 4年ごとの2月末には、閏年にするかどうかを新しい モジュールがカレンダーに知らせるのです。これは400年歯車と呼ばれ、4世紀に1回転だけします。この歯車には3つの刻み目が付いており、これによってこの間に3回だけ閏年がスキップされます。このモジュールは、驚くほど効果的に、また技術的にエレガントに設計されており、わずか8個の パーツで構成され、精密時計に対するIWCシャフハウゼンのモノづくりのアプローチを強調しています。

 

4,500万年先まで計算済みの 高精度なムーンフェイズ

40年ほど前に永久カレンダーを導入して以来、IWCはムーンフェイズ表示の精度をたえず向上させるために多大な努力を払ってきました。1985年のダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ(Ref. IW3750)には122年の精度のムーンフェイズが備わり、2003年の初のポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー(Ref. IW5021)では577.5年という驚くべき精度のムーンフェイズが採用されました。このたび、IWCの技師は、前例のない精度の新しい ムーンフェイズ表示の開発という課題に挑みました。
時計の文字盤でムーンフェイズを表示するのが困難なのは、月は地球の周囲で回転し、1日のリズムとは異なる点にあります。新月から新月までの周期(朔望月)は、30日には届かず、29日12時間44分2.88秒 です。した がって、 カレンダーの1か月の時間を遅らせ、できるだけ月の周期に近づける必要があります。このために、ベースムーブメントとムーンフェイズディスクの間に減速歯車を挟みます。 精度を高める鍵となるのは、使用する歯車の枚数、 比 率 、歯 数 です。今 回 、IWCの 技 師は、特 殊なコンピュータ プログラムを駆使し、22兆通りを超える組み合わせを シミュレーションしました。ポルトギーゼ・エターナル・ カレンダーでは、3個の中間車を用いた新しい減速輪列を考案しました。計算上、4,500万年に1日しか、月の軌道からず れることがありません。もうひとつの課 題は、この新しい輪列を永久カレンダーモジュールの狭いスペースに組み込むことでした。
ムーンフェイズは、北半球と南半球から見た月を示す、特徴的なダブルムーン™表示によって文字盤上で表示されます。この表示は、2枚の重ねたディスクで構成されます。 2つの点のある固定された下側ディスクの上で、2つの小さな 円形開口部のある天上ディスクが回転します。このネガティブな表現により、2つの小さな月が満ち欠けしているように見えます。このモデルでは、下側ディスクはチタン製で、ギョーシェ仕 上げが 施されています。上側ディスクはガラス製です。

 

複雑な製造工程を経たガラスの 文字盤とダブルボックスガラス

ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーは、表面にポリッシュ &サテン仕上げを施した、手の込んだ仕上げのプラチナ ケースに収められています。もうひとつのハイライトとなるのは、複雑な製造工程を経たガラスの文字盤です。まず最初に、文字盤の裏側をつや消し加工し、ホワイトのラッカー 仕上げにします。サブダイアルは、別途、機械加工して研磨 してから、文 字 盤に取り付けます。次に、プリント加工を施し、手作業でアプライドを取り付けます。ガラスの厚みに より、プリントとアプライドに浮 遊するような軽さが与えられます。数字と特徴的なポルトギーゼの分目盛は、ガラスの文字盤とフロントガラスの間のホワイトのラッカー仕上げを施したフランジにプリントします。ボックスガラスのサファイアクリスタルは、入念な工程で機械加工され、ポリッシュ仕上げが施されます。ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーは、イタリアのレザー職人を擁するサントーニ社製のブラックのアリゲーター・ストラップおよびプラチナ製 フォールディングバックルと組み合わされます。

 

7日間パワーリザーブが備わる IWC自社製キャリバー52640

プラチナケースの内側に搭載されるのは、新たに開発されたIWC自 社 製 ムーブメント、キャリバー 52640です。この最高級ムーブメントには、効率に優れたペラトン自動巻き機構が採用されています。双方向へのローターの動きを利用し、高い信頼性とともに2つの香箱に7日間(168時間) のパワーリザーブを蓄えます。非常に大きな負荷のかかる巻き上げ機構のパーツは、実質的に摩耗のない酸化ジルコニウム・セラミックでできています。ムーブメントには ペルラージュ装飾とコート・ド・ジュネーブ装飾が丹念に施され、これはボックス型のサファイアガラスの裏蓋を通して眺めることができます。